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2016年1月11日 (月)

三色の紅葉:うーんと思った事




風が強い日に、緑、黄色、赤の三色が入った紅葉が、落ちていました。


ある問い合わせをいただいて、うーんと考えさせられる事がありました。

落ちない天然染色という内容。

天然染料は、化学染料に比べて、色の退色が早いものです。
それで、落ちない様な事はやらないのか?という事で
、あるブランドのホームページがリンクされていたので、見てみたのですが、細かい所は分かりませんが、どうやら天然染料に微量の化学染料を混ぜているものを天然染色の商品として、売っているものでした。

微量というのは、ややこしい所で、単純に同じ生地を染めのに、天然染料の量に対して、化学染料の量はかなり少ないです。
*色によって違いますが。

そもそも大量生産のために作られたのが、化学染料なので、天然染料と比べれば、微量でも同じ色もしくは濃く染める事が出来ます。

こういう風に書くと、化学染料が悪い印象を与えてしまいますが、悪いのでは無くて、工業生産には不可欠なもので、素晴らしい職人さんもいるので悪いのでは無いですよ。
それに、化学染料といえども、ちゃんとした仕事をしないと洗うたびに落ちるし、色移りも激しいので、ものによっては天然染料よりも色落ちします。

話を戻すと、僕がうーんと思ってしまうのは、化学染料を含んでいる時点で、天然染色と言えるのか?という所です。
そして、謳い文句が、「落ちない天然染色」。
天然染料の写真をバンバン出して、あたかも天然染料だけで染めているイメージを作っています。
化学染料を使っている所は、説明欄に少し載せているだけ。
なんかなぁ〜と思います。



はっきり言ってしまえは、落ちないものならば、化学染料で良いと思いますし、価格も安く出来ます。

さらに、天然の色は、天然染料でしか再現できないものでは無く、化学染料でも十分できます。


ステレオタイプである消費者の行動心理をよくついたブランド戦略だと、ある意味感心してしまいました。


個人的な感想ですが、色の退色は、天然染料の特徴でもあり、長所だと思っています。
だからと言って、古今では、数回の洗濯で落ちてしまう様な表面的な仕事では無く、布繊維の奥まで色素が入る様な仕事が当たり前なので、そこへの手間は惜しまずやっております(^^)

天然染料で、落ちにくい方法は?といえば、染料の選択もそうですが、木綿なら原綿という様に、より繊維に近い状態で染める事が一番色が定着てして、落ちにくいです。
これをやるには、かなりのコストが掛かってしまうので、今の古今には、難しいですが、実現させたい事の一つです。
*ニット製品のものならば、そういった事が出来る機械がある様です。


先の話ですが、化学染料と天然染料を混ぜる事自体は、何の問題も無いのです。
でも、混ぜているのに天然染料を前に出した、天然染色というのは、どうなんだそれ?
という事でした(^^)

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